ペックのデザイナーの中島です。
先日、イヤホン、ヘッドホンの音が決まる要素について調べてみたのですが、それについて少し書こうと思います。
オーディオメーカー、「audio-technica」のホームページにイヤホン、ヘッドホンの仕組みについてまとめてある部分がありました。
コーデックと呼ばれる音声圧縮形式のようなデジタルな特性以外の、
物理的な要素の中では、音を発するドライバーとそこから出た音が広がる空間のあり方(ハウジング)が音の質を決めるようです。
1.ドライバー
耳へ向けて音を出す部分。
振動板、振動板を動かすためのコイル、永久磁石などからなります。
コイルに電流が流れた時、コイルが電磁石になり、永久磁石に反応してコイルが振動し、それとつながった振動板が振動することで音が発生するようです。

出展:https://www.audio-technica.co.jp/headphone/navi/whatis/02-02.php
そのドライバーから発せられる音は、振動板の大きさによって変わり、振動板が大きいと振動がゆっくりになり、低音が出やすくなります。
そしてドライバーにはいくつか種類があるのですが、詳しくは以下をご参照ください。
https://www.audio-technica.co.jp/headphone/navi/whatis/02-02.php?srsltid=AfmBOoprATUa6o_F4EuYZIT4UvwQ8C3lu2R5fiTqhtt1Dw9N_cTFJI4J
また、ドライバーの中の振動板の大きさだけでなく、素材によっても音質が変わるようです。
一番多く使用されているのは、PETなどの合成樹脂だそうです。
金属などの硬い素材の場合は、その硬さが音にも反映されるかもしれません。木材の薄膜を使用しているイヤホンもあるそうです。
詳しくは以下をご参照ください。
https://www.jvc.com/jp/headphone/column/zatsugaku/vol_13/
2.ハウジング
ドライバーがある空間のカバー。
ヘッドホンのハウジングには以下の種類があります。この辺りはご存じの方も多いかもしれません。

出展:https://www.audio-technica.co.jp/headphone/navi/whatis/02-02.php
開放型
ハウジングが密閉されていないため、空気が自由に出入りし、音場が広い(ライブ感がある)が、音漏れしやすい。
密閉型
ハウジングが密閉されているため、迫力のある音質になる。
音漏れしにくい。
詳しくはこちらをご参照ください
https://www.audio-technica.co.jp/headphone/navi/whatis/02-03.php
楽器と同じように、ハウジングの素材によっても音の響きが異なります。
木は自然な残響効果のある音になるようです。
これまで、イヤホンやヘッドホンの音質について、低音が出やすい、空間の広がりがある音、など、どんな音なのかという「結果」に注目することしかできていなかったのですが、振動板の大きさや、ハウジングなど、その音質を実現するための要素にも注目して見てみようと思いました。
また、機会があったら、ハウジングの素材による音質の違いについても、注意して聴いてみようと思います。
今回はこの辺りで失礼させていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。
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