医療機器メーカーの方からよくいただく質問
製品の統一感について
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製品群に統一感をもたせたいのですが、どうしたら良いでしょうか?
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何かを行いたいと思われたとき、それは「手段」でして「動機や目的」を考えることで、御社にとって本当に必要なことが見えてきます。
製品群に統一感をもたせたいというご要望の場合、次のような動機をお持ちのメーカー様が多いと感じております。
1.他社がリニューアルしたという焦り
他社が新しい製品群を出してきた、または既存製品群をリニューアルしてデザイン性を統一されたため、自社もなんとかしないといけない、と感じられた場合です。
シリーズ製品群のデザインをリニューアルする場合、そこには少なからず費用がかかりますので、費用対効果はもちろん重要な視点ですが、他社に追随したいだけでは、その観点に欠けてしまいます。
どのようなコンセプトを立てて対抗したら良いのか、または対抗しない方が良いのか、を検討し、「他社が」ではなく「自社はどうあるべきか」を深めていきましょう。
2.顧客から要望されたため
自社の製品を何度か購入いただいている顧客から要望される場合もあります。「御社の装置をいくつか購入して設置していますが、全然統一感がないんだけど…」という場合です。
この場合は、真摯に向き合う必要があります。このように意見してくださる顧客というのは、製品・装置だけではなく、会社を気に入っているファンユーザーです。そして、「意見は言わないけれど同じことを感じているファンユーザーが他にもいらっしゃる」と考えられます。
この場合は「製品群に統一感を出す」ことのバリューは証明されていますので、御社らしさ、ブランドを強化するタイミングでしょう。
3.製品リニューアルを行うため、リニューアル感・シリーズ感を打ち出したい
製品リニューアルにおいて「一新された」とマーケットに認知していただくためには、プロダクトデザインは重要な要素です。プロダクトデザインとは表現ですので「何を表現するのか」を考えていきます。他社との比較、自社の歴史、製品の性格などを考えデザインに昇華していきます。
このように「デザインに統一感を出したい」と言っても動機はさまざまで、それぞれ考えることが異なります。御社の状況に合わせてご提案させていただきます。
デザイナー案について
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デザイナーさんのデザイン案をもらったのですが、どう作ればいいか分からない。
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プロダクトデザイナーへ依頼する際に、インプットとアウトプットを明確にする必要があります。
プロダクトデザイナーへ依頼する際に、インプットとアウトプットを明確にしておかないと、デザインはできたけれど、作る方法が分からないということも起こりえます。
インプットとは、内部の構造や機械的な要素です。それらの情報を提供しませんと、実現性の低いアウトプットとなる可能性があります。コスト面も同様で、デザインはできたけれど、いざ作ろうと思ったらコストがかかりすぎる、ということに繋がります。
しかし、ここで難しいのは、機械設計をプロダクトデザインより先に行ってしまうと、限定的なデザイン案しかでてこないということです。
機械設計とプロダクトデザインはすり合わせを行いながらパラレルで進めることが理想的です。当社では両部門を内製化し、自由度の高い機械設計、プロダクトデザインをご提供します。