新規事業部の方からよくいただく質問


製品の開発フローについて


製品企画書は作ったのですが、次に何をしたら良いですか?


製品仕様を固めていきましょう



基本的なものづくりフローは、製品企画からスタートします。


製品企画から量産までの流れ

製品企画の段階では、ビジネス機会や競合製品を検討した上で、製品コンセプトが作成されます。ここではターゲットカスタマー、価格帯、競合と比較した特長(機能) が検討されますが、実際にそれを製品として実現するためには製品仕様が必要となります。製品仕様とは、製品の機能を具体的な数値で示すものです。例えば、製品コンセプトの段階では「暗室でも眩しく見えない程度の光で照らす」と定めても、仕様の段階では光源を何にするのか、眩しく見えないとはどの程度の光度なのかを、具体的に定めなければ製品としての「ゴール」が実現できません。



コンセプト

コンセプトを実現するための数値集め・情報収集を行うことが、仕様作成前に必要です。 実際にその機器が使われる現場で働く人達にヒアリングを行う、検討している光源を使っ てテストを行うなどです。それらの積み重ねで製品仕様案が作成されます。定性目標を定量目標とできるように情報収集を行っていきましょう。




試作と量産について


手作りの試作があります。すぐに設計して量産できますか?


量産の数量によって試作のあるべき姿は異なりますので、確認します。



近年のメイカーズトレンドで、Raspberry Pi やArduino など電子工作が簡単にできる基板やキットの選択肢が増えました。ご自身のアイデアを確認するために、それらを使って試作を作成することはとても良いことです。しかし、1 個つくるのは良いとして、実際の量産段階でRaspberry Pi などを使用しては、とてもコストが合いません。量産向けに電子設計を行う必要がありますが、そうなるとRaspberry Pi を使った構成とは変わりますので、ゼロから設計しなおすことになります。基本的には、手作りの試作はそのままでは量産できないと考えていただいて良いでしょう。


量産向けに電子設計を行う必要がある

しかし、まず1 個試作を作り、それを持って実際に使用する人に意見をもらうというプロセスは仕様決めに非常に重要です。手作りの試作の目的は「情報収集」で、その情報も加味しながら、実際の設計・デザインというフェーズに入っていくことは、正しいフローだと考えております。





ご依頼について


依頼にあたって何が必要でしょうか?


製品仕様を作成するための材料があればお持ちください



「こういう製品を作りたい」というアイデアを、実際の製品仕様にするために現場ヒアリングや実験などを通じて仕様決めに必要な情報 収集を行う必要性については、これまでお話したとおりです。他に、製品仕様を決めていく材料となりますのが、


  • 機能試作 … 製品全体ではなく、特定の部分の動きや要件を確認するためにつくる試作です。
  • デザイン試作 … 機能ではなく、見た目のデザインを確認するためにつくる試作です。
  • 参考製品 … こちらも全体としての参考ではなく、特定の部分の動きやデザインが参考になるものです。

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