こんにちは。PECデザイナーの重本です。


涼しくなってきて散歩が楽しい季節になりました。
先日初めて行く町をうろうろしていたところ、少し気になる消防署を見つけました。


ルーバーを多用した建物がモダンな印象で、最近の消防署はおしゃれなんだなぁと思っていると、外観で特徴的なところがもうひとつありました。


大半の消防署と違う部分、何かわかりますか?

 



そう、車庫の開口がガラス張り戸になっているのです!


開閉は2枚1組で左右に折り畳まれる方式で、クローゼットのように取手もついています。

(電気オフの状態でも軽い力で開閉できるらしい)

 


調べてみると、日本のKIKUKAWA社とドイツのガートナー社が共同開発した製品らしく、特にさいたま市内の消防署などで採用されつつあるようです。

超大型折り戸 しゅもん | KIKUKAWA citytexture

 

HPによるとガラス折り戸の主な特長として、以下の挙げられていました。

①約40dBの静粛性
②約10秒の開閉スピード
③外観性

①②に関してはちょうど開閉しているシーンを撮影することができました。
40dBは、図書館内の大きさと同等で、確かに道路を隔てると殆ど動作音は聞こえませんでした。
閑静な住宅街近くの消防署なので、その点が採用の決め手なのかもしれないですね。


 

 

③外観性に関しては、建物デザインとの調和はもちろん、待機車両をよく見えるようにすることで、地域の方々に安心してもらうという効果も期待しているそうです。
夜間扉が閉まっているときに車両が見えるのと見えないのでは、確かに安心感が違いますよね。

クルマ好きな子供も見放題できっとうれしいことでしょう。

 

 

公共の建物や設備にも、外観性と機能性を両立したものがより求められるようになってきていることを感じました。

 

同じように工場や病院もより心地よい空間を求めて日々進化していきますし、BtB製品を主としてデザインしている私たちにとっては、益々やりがいのあるいい時代なのかもしれません。

 

 

 


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