ドキュメントを担当しております、伊藤です。 

長年、仕事でテクニカルイラストにふれていますが、初めて「テクニカルイラストレーション技能検定」というものを受験しました。 

 

試験当日はしとしと雨模様。こういった試験やテストを受けるのは久々でそれなりに緊張していたので、これくらいの天気が今の気分にはちょうどいいと思いながら、調べた時刻表より1本前の電車に乗って試験会場へ向かったのでした・・・。 

 

 

さて、テクニカルイラストとは簡単にいうと、製品のマニュアルなどに載っている立体的な絵のことです。 

 

この「テクニカルイラストレーション技能検定」は国家検定制度の技能検定の一つで、1級~3級まであります。 

毎年だいたい同じ時期に開催されていて、1月に実技試験、2月に学科試験があります。(1級2級は開催されない年もあります) 

10月上旬に申し込みをして、結果発表は3月、合格証書が手元に届くのは5月なので、なかなかの長丁場です。 

 

実技試験を簡単に紹介します。 

3級は、課題図から、立体外観図を作成します。 

平面図からこのような立体を描く基礎的な問題です。 

 

  

 

 

 

2級は、組立図と部品図から、立体分解図を作成します。 

ネジや歯車といった機械的な要素が入ってきます。 

 

 

 

 

1級は、組立図から、立体組立断面図を作成します。 

びっしり寸法の入った組立図を読み解く力も必要で、微妙に角度が付いた部分もあります。 

 

 

各級とも「CAD作業」か「手書き作業」か選択できます。私も含め、私が受けた会場は全員が「CAD作業」でした。 

また、私はノートPCを持ち込みで、ソフトはillustratorを使用して受験しました。(PC持ち込みできるかは都道府県によって異なるようです) 

 

普段の仕事では、3D CADからテクニカルイラストを作ることがほとんどですが、試験では直線とか楕円を組み合わせて一から描くため勝手が違います。 

初歩的なことから練習をして、試験が近づいたころには、だいたい描けるようになりましたが、改めて過去問などをやってみると時間が足りないことに気が付きました。 

 

合格するには時間内に効率よく描いていくことが必要ということです。ですが、そもそも回答のイラストが描けないことには合格できません。 

時間内(納期)に仕上げることも大事なことですが、クオリティが第一優先ということは、実務に通じるものがあると感じました。 

 

以上、「テクニカルイラストレーション技能検定」の紹介でした。 

PECでは、こういったテクニカルイラストを使用した、組立要領書やメンテンナンスマニュアルや取扱説明書などのドキュメント製作も行っております。お気軽にご相談ください。 

 

 

・・・ところで、結果は、無事に2級に合格できました。 

ぜひ興味のある方は挑戦してみてください。 

私も次回は1級に挑戦したいと思います。 

 

 


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