PEC株式会社 設計の小原です。
突然ですが普段何気なく使っている言葉でWi-Fiってなんの略か知っているでしょうか。
実はWi-Fi自体は略語ではなく、無線LANの規格の一つであるIEEE 802.11規格を使用したデバイス間での相互接続が認められたことを示す名称だそうです。
つまり無線LANの規格の一つで、無線接続=Wi-Fiではありません。
Wi-Fiの名称は、IEEE 802.11などという無機質な規格名称よりもキャッチーな名前も求めてWi-Fiと命名されたそうです。
てっきり何かの略語と思っていました…
さてさて、このことでいくつか考えさせられました。
1つ目として、なんとなく分かっている言葉こそが一番危険だと再認識しました。
私はお客様の元で出向き社内で仕事をしていますが、
やはり医療機器ならではの言葉や社内の略語などを目にする機会があります。
分からない言葉は、すぐに確認するようにしているのですが、
なんとなく分かっている言葉は自分の認識だけで済ましてしまいがちで、
確認することの重要性を再認識しました。
2つ目として、ものの名称としてのスマートさに驚愕しました。
Wi-Fiという言葉の言いやすさ・覚えやすさ、普及率の高さ等、
ネーミングセンスが素晴らしいと思いました。
私自身は設計として働いており、部品単位ですが名前をつける機会はあります。
試作でとりあえず付けた名前がそのまま量産化になることもあり、その際に微妙な名前だと後で後悔することがあります。
なので部品名称を付ける際は、悩むこともあります。
部品単位だと覚えにくいだけ等で済むのですが、
製品だと名称によって売れる売れないもあると思います。
私は機構設計なので製品単位になると関わりはないのですが、
誰もが呼びやすく覚えやすい名称を付けるセンスって稀有なものだと思いました。
ネーミングもデザイナーの仕事の一つであり、デザイナーの大変さが少しは窺い知れました。
長々とまとまりのないことを書いてしまいましたが、
身近なモノからあった自分なりの発見を書いてみました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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