こんにちは。PECデザイナーの重本です。
今週末、気になっていた展示会に行ってきました。
上野の国立科学博物館で開催中の、「WHO ARE WE」という展示会です。
一言でいえば哺乳類の剥製が見られる展示会なのですが、その展示方法が特殊で、評判になっていました。
それがこの木製の棚のような引き出しを使った展示方法です。
(↑博物館公式YouTubeから 企画展「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」国立科学博物館収蔵庫コレクション | Vol.01 哺乳類 – YouTube)
それぞれの引き出しには、そのブースの剥製を鑑賞する際のヒントになるような情報が入っていて、
来場者自身が引き出しを開け閉めしながらひとつずつ鑑賞できる仕掛けがされています。
↑ウシ科とシカ科の角の違いを模型で展示。
この時点で結構わくわくするようなアイディアだと思ったのですが、
特にこの展示構成の素敵なところは情報の余白が多いことだと思いました。
博物館に行くと、膨大な情報量と難しい説明に後半は消化不良になっちゃたりしませんか?
私はそれがいつも勿体ないなぁと感じていたのですが、
この展示会は引き出しを使うことで、
・メインである剥製が一番引き立つようになっていること
・引き出し一つが一つのテーマなので、情報を絞って見られること
・引き出しを開けるという行為によって能動的に情報を見られること
の3点が叶えられていて、最後まで楽しく鑑賞できる構成になっていると思いました。
企画・構成は著名なデザイン会社が担当しているのですが、
情報のフォーカスの仕方、ビジュアライズの仕方、言葉選びなど全てにおいて、
とても勉強になるところばかりで感動しっぱなしでした。
今回はvol.1哺乳類編ということで、
次回もあれば必ず行きたいです。
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会期は9/25まで!
展示方法の特性上、人が少ない時間帯を強くお勧めします。
企画展「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」国立科学博物館収蔵庫コレクション | Vol.01 哺乳類 (kahaku.go.jp)
タグ: design, shige