こんにちは
PECデザイナーの重本です。
以前このブログで、画像生成AIで作った画像の著作権の懸念について触れました。
その続報と言えるニュースが、Adobeから発表されていましたので、今回はそちらを紹介したいと思います。
Adobeでは、近々「Firefly」という、
AI生成に特化した新たなアプリのリリースを発表しています。
Fireflyアプリでは、従来の文章命令からの画像生成のみならず、 3DCGの生成や、動画編集、画像からのベクターデータ生成など、様々なことができるようです。
Firefly紹介ページ:https://www.adobe.com/jp/sensei/generative-ai/firefly.html
他のAdobeソフトとの相乗効果も考えられており、
例えば下記のような手書きスケッチ画像から、複数バリエーションをベクターデータで生成する機能は、illustratorでの作業の一部を代替してくれます。
そして、そんな高度な生成の権利関係を支える役割として、CAI(Content Authenticity Initiative)という技術が使われるようです。
CAIは、デジタルコンテンツが、誰にどうやって作られ、どう改変されていったかという情報をコンテンツに添付するための技術で、誰でもその画像の情報を出元を調べることができます。
さらに学習元はAdobe Stockなど、Adobeが著作権を持つ素材や、
著作権の保護期間が終了したもののみを用いるため、上記とあわせて二段階に対策されており、安心してAI生成物の商用利用が可能になるようです。
生産元が明確になるこれらの仕組みは、権利関係の解決策になると感じました。
生成AIは、現状Photoshop(ベータ版)の1機能として実装されているので、個人的に使用する機会も増えました。
デザイナーとしては、懸念も払拭されて益々身近になりそうな一方、
より付加価値の高い提案をしていかないと、と身の引き締まる思いになったのでした。
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