こんにちは。PECデザイナーの重本です。
先日仕事終わりに、某回転寿司チェーンへご飯を食べに行きました。
最近の回転寿司店は、タブレット端末で注文する形式が主流ですよね。
私が行ったお店も同様で、
料理を選ぶ→(個数確認)→注文
とテンポよく何皿か注文してぼーと待っていました。
しかし待てど暮せど何も来ず…
ん?茶碗蒸しは大抵早いのになと思いつつ、
念のため注文履歴を見ると、なんと何も注文できていない…!
何故なのか理解できず、注文の後に確認ボタンとかあったのだろうか?などと思いながら、今度は少し注視して注文画面を見てみました。
そして気づきました!
私が「注文」だと思って押していたボタンが、実は「戻る」ボタンだったのです。
さてここで質問です。
みなさんは下記の組み合わせの中で、どのボタン配置が一番しっくりきますか?
私の場合①なのですが、お店は②になっていました。
どれが正しいなど決まりがあるわけではなく、しっくりくる組み合わせも人それぞれだと思います。
ただ私の場合、目立つ方かつ右側が「決定」だと無意識に思っていたため、押し間違いしたことにもなかなか気づけませんでした…
この話を他の人に話してみたところ、
「誤操作で注文されたらその対応が大変だし、敢えてよく見ないと注文できないようにしてるのかも?」
と言っていました。
なるほどこういう意見もあるのかと思いましたが、お店側の真意はどうなのでしょう…?
勿論ボタンに「注文/戻る」の文字も書いてありましたが、
全く気づかなかったので、如何に自分が無意識で動作を行っているのかがよくわかった体験でした。
普段使っているスマホアプリとかもそうですが、
あまり意識せずとも問題なく操作できる裏には、たくさんの工夫がされてるってことですよね。
弊社では装置デザインの際に、操作ボタンの配置や形状を同時に検討するケースが多く、UIデザインも承っています。
産業機器の場合、ユーザーが特定の操作を何百回と行いますので、無意識な動作も多いと思います。
特に医療機器の場合、誤操作が人命に関わる事故につながる恐れもありますので、
前機種から変更などは慎重に、ユーザーにとって違和感のない操作感になるような配慮が重要だと、改めて思いました。
医療機器ならではの具体的な事例なども、また次の機会にご紹介できたらと思います。
それではまた。
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