PEC株式会社 設計の小原です。
皆さんは、「プロジェクションマッピング」と聞いてどんなことを想像するでしょうか。
一般的に観光地で風景や建物に映像と合わせることで幻想的な見た目にしたり説明や演出に用いたりといった使い方が一般的ではないでしょうか。
そういった認識でしかなかったのですが、最近面白い使い方を見たので紹介します。
先日、「トップガン」を見まして大変面白く、その延長線で戦闘機について調べていました。
そこで、戦闘機の製造に「プロジェクションマッピング」が使われていると目にしました。
どういった使い方かというと、機体表面に映像を映し出し、次にどの箇所にどういった作業をすればよいか目で見て指示をしていました。
戦闘機は、カシメ作業など手作業の工程が多く以前までは、写真と見比べて作業や確認をしていたそうで、かなり確認しやすくなっているみたいでした。
ただ、戦闘機を言いましたが導入されているのは、「F35」という機種のみでした。
何故かと言うと、量産に伴う設備投資が割に合わないからだそうです。
「F35」は、近年では戦闘機の中で珍しく大量生産(それでも少数…)されている機種なので設備投資分が回収できるからだそうです。
では、一般的な製品はどうなのか?なのですが、大量生産になればなるほど、手作業は減り自動化、ライン化が行われます。
そのため、「プロジェクションマッピング」が必要な工程が少なく導入メリットはあまりないのかなと思います。
ただ、調べてみると製造現場で「プロジェクションマッピング」の導入事例は幾つもあって、少数生産で手作業が必要な製品に導入されているそうです。
確かに次の組立手順が目に見えるようになればミスも減り、作業効率も上がりますよね。
似たような使い方で「VR技術」も製造に役立ってきているそうです。
以上が、最近あった面白い技術の使い方でした。
固定観念に囚われず柔軟に物事を考えることは大切ですね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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