こんにちは。設計の林です。
皆様、「プラスチック」についてどのようなイメージをお持ちですか?
私は割とプラスチックの質感が好きでして、
例えばMacならPowerMac G4(特にマウス)、iPhoneだとの5c派です。
最近はアルミ筐体が多くて寂しく感じていた折、ドラッグストアのプチプラコスメコーナーで「プラスチック欲」が満たされることを発見しました。
パッケージに関しては門外漢なのでほぼ消費者の目線での感想なのですが、
ひと昔前は「プラスチックは安っぽいもの」という考えが強いのか、メッキやメタリックの着色、凹凸で表現した花や宝石のモチーフ、反対に真っ黒でエッジの効いたもの、というのが大勢だったように思います。
ですがここ数年で、下の写真のような、ガラスのような質感、有機的な形状、曇りガラスのような表現、など…思わず手に取ってみたくなるような質感のものが増えてきているように感じます。
設計をやっている者としては、ついついパーティングラインを探してしまったり、シボなのか塗装なのかを確認してしまったりするのですが、本当に上手く処理してあるなあと感心します。
使いきれば捨ててしまうものだし予算も限られている(1000円台の製品です)だろうに、とにかくこだわりがすごいです。
耐久性をそこまで気にしなくてもいい分思い切った表現ができるというのもあるのかもしれません。
もう一つ面白いのが、デパコス(デパートコスメ)などの高価格帯のものより、ドラッグストアなどに置いてあるプチプラコスメの方が容器の進化が速いこと。
デパコスは通りすがりに心惹かれて買うというよりも、知名度、広告、芸能人起用での集客、リピート購入がメインで、容器の外観へのこだわりは少なめなのでしょうか。
つい新しいもの、高価なものがより良いものだと思い込んでしまいがちですが、ありきたりな素材でも特性を知り細部にこだわることで新鮮な印象を与えられるのだなと思いました。
以上、身近なところでプラスチックの素材としての可能性を再発見した話でした。
タグ: 素材, hayashi, 設計