主に医療機器のデザインをしていますと言うと、色々な反応が返って来るのだが、これが結構考えさせられる事が多い。

 

ちょっと前に良く言われたのは、医療機器ってデザインいるの?である。

 

何気ない一言なので、真剣にデザインの必要性やらそもそもデザインって言うのは何て語ろうものなら「はっ?」という感じで終わりである。

 

また最近では、最先端の技術に携わって凄いですねと言われる事もしばしばである。

 

しかし、現実では医療機器には最先端の技術はあまり用いられない。

 

医療そのものには最先端の科学やら理論やら倫理など、衣食住に最先端のモノが用いられるのと同じように日々更新されている印象があるし、

実際にIPS細胞のように徐々に実用化されて来ている最先端もある。

 

しかし医療機器に使われる技術というのは、意外と枯れた技術というか普及している技術が多いと思う。

 

要するに、「使い用」という事なのだろう。

 

そう考えると世の中全ての事象についても同じ事が言えるなあ、

なんてなんとなく真理を垣間見た気になって浸っている自分がキモいかも。


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