ドキュメントチームの竹内です。

 

10月4日に国際福祉機器展に行ってきました。
歩行器などの展示が主流で、説明員の人達の物腰の柔らかさが印象的でした。

 

物腰で思い出したのが、モダンホスピタルショウでのことです。
浴槽に泡(ウルトラファインバブル)を生成し、湯船につかった状態で体全体を洗浄するというものでした。


「いい装置ですね。人気あるのでは無いですか?」と聞いたところ、
「それが、不人気なんですよ」という答え。


介護する人は体や体力の負担減らせるし、介護を受ける人も全身が綺麗になるのでいいこと尽くしだとおもったのですが、意外な理由を知りました。
「介護士さんが嫌がるんですよ。機械を使うことが失礼になるような気がするとか、誠意がこもってないと思われるんじゃないか、と。導入した施設さんでも使わない人が多いそうで、全然売れないんですよ…(;^_^A」


『介護の苦労=誠意』という考えの人が多いんだそうです。
このやり取りは私にとって、福祉機器に対する認識を覆される事件でした。Σ(゚Д゚)

 

介護士と介護者の間に隔たりを作らず、さりげないサポートをする福祉機器…。
相手を思いやる気持ちや気配りなど、心と心が接する世界なのだと改めて知りました。

 

そして、裏事情を話してくれた説明員さんは、正直者で良い人だなと思いました。

 


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