ドキュメントグループの竹内です。
前々回、前回に引き続き、去年の足骨折に関する話題で行きます。
今回は装具についてです。
『装具』とは身体の様々な機能の回復や機能低下防止等を目的として用いる器具です。
私が使用したものは、「短下肢装具」と呼ばれるものです。
使用した装具(実物なので、ボロボロです)
術後10日程度でオーダーメイドの装具が出来上がり、歩行が可能となります。
それまでは、足を地面についてはいけない状況なので、がっつり松葉杖の生活で、
アパートの狭い部屋の中では松葉杖すら使えないので、這って生活していました。
皆さんご存じでしょうが、松葉杖は正面から見てハの字にして使用します。
使用スペースを必要とするため、大きい家に住んでいない限り、部屋の中での使用は逆に危険です。
もし、松葉杖の人に会ったら、道を大きく開けて譲ってあげてください。
話が少し反れました。戻します。
足を地面についてはいけない理由が、体重により患部に力がかかることを避けるためです。
患部にボルトは入っていますが、体重がかかればφ3.5mmのボルトなど直ぐに折れてしまうのだそうです。
患部に力が加わらないようにするのが装具です。
5mm厚のウレタン素材で、微妙にクッションがあります。
足の甲、足首、脛の3ヶ所を互い違いにマジックテープで止め、足に装着します。
装具にはプラスチックの板が2枚入っていて、
底面からベルトをクロスさせて左右に止め、板を足に添わせることによって、
2枚の板が体重を受け、患部に力が加わらないという仕組みです。
正直、たった2枚のプラ板で…?と不安になりましたが、医者が大丈夫言うし、たった2週間足を使っていなかっただけで、筋肉が減り、かなり細くなってしまい(これはこれで嬉しい気もしますが…)歩く練習が必要なため装具を信用しました。
松葉杖の生活より遥かに自由になった嬉しさが大きかったのは言うまでもありません。
しかし、ウレタン素材がとても石油臭く、3週間ぐらい酷い頭痛に悩まされました。
消臭スプレー、洗浄などしましたが、頑固な匂いは取れず、これだけはいただけないことでした。
何はともあれ、簡単な装具1つで生活がガラリと変わる。
医療事情は日々変わっているのだと実感した今日この頃でした。
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