こんにちは。ペック株式会社デザイナーの佐藤です。
前回の記事では引っ越しのため内見をしつつ面白い設えのある物件を見つけた話でした。
無事に引っ越しが完了し家具を買うことにしました。
引っ越ししたからには家具にはこだわりたい、端くれですが一応プロダクトデザイナーですし、、、
特にイスはこだわりたいなぁ、と思いつつでも良いデザインのイスって高いんだよなぁ、などと心の中でボヤキながらリサイクル店をめぐっているとなんと、ひそかに探していた良いイスに出会いました。
僕は大学時代からフィリップスタルクというフランスのデザイナー・建築家のファンです。
彼がデザインした製品は思わず「えっ?」と思うようなユーモラスで意外性のあるデザインが特徴で、
なおかつその時々の最新素材を使ったりユーザビリティも重視しており毎回勉強になるなぁと感心しています。
近年ではAIを使ってデザインしたイスを発売しています。
ちなみに、彼のデザインした作品で日本で有名なのはアサヒビールの本社かと思います。
(ビルの上に泡みたいなのが乗っかっている、アレです)
話をイスに戻します。
僕が買ったイスは「マスターズチェア」と「ルイゴースト」の2脚。
マスターズチェアは名作イスといわれているセブンチェア、チューリップチェア、シェルチェアの形状を大胆にも全てかけ合わせてしまった冗談のようなコンセプトのイスです。
突飛なコンセプトなのですが、ただカタチを掛け合わせただけでなく、
それぞれのイスの使い勝手や座りやすさをしっかり引き出して一つのイスに集約しているところが素晴らしいポイントです。
次にルイゴーストですが、これはルイ15世時代のフランスの家具にインスパイアされた形状なのですが、なんと素材が透明のポリカーボネート。
このカタチで、どうして透明にしようと思いついたんだ、、、と、まずそこから面白いのですが、実は見た目以上に丈夫で、
しかも煌びやかな室内に置いても意外とサマになって見えるのが凄いところです。
そんな2脚をリサイクルショップでかなり格安で入手できました。
そのほかにもスタルクさんの名作は数多くあるので(生活雑貨、イス、自転車、時計、建築物まで)皆さんも是非探してみてください。
マスターズチェア https://kartell.co.jp/item/342.html
ルイゴースト https://kartell.co.jp/item/346.html
タグ: design, sato