こんにちは。PECデザイナーの重本です。
先日、ヤマト運輸の巨大物流拠点「羽田クロノゲート」に行ってきました。
羽田空港のすぐ近くにそびえる、近未来の物流要塞のような建物です。

一般向けの見学コースが用意されていて、実際の物流ラインをガラス越しに見ることができます。
羽田クロノゲート見学コース | ヤマトホールディングス株式会社
倉庫内は撮影NGですが、そのぶん「動き」に集中できるのが面白いところ。
どこに目を向けても荷物が動いていて、すべてが絶えず流れ続けています。
中でも印象に残ったのは、コンベアの動き方でした。
四方八方から荷物が集まって、また分散していく様子は、まるで血管。
太いラインに流れ込み、また細いラインへと枝分かれする——
機械というより“生き物”のような気配さえあります。
👇実際の倉庫内の様子
よく見ると、荷物は長いベルトに乗っているわけではなく、小さなユニット(セル) に1個ずつ載っています。
そして、そのセルひとつひとつが動力を持つコンベアになっていて、微妙に速度を変えながら荷物を運んでいました。
全体がまとめて動くのではなく、セルが荷物の位置に合わせて動きを調整するから、高速でも滑らないし、跳ねない。
「押す」のではなく、「自然に流れるように運ぶ」仕組みになっているのです。
さらに、ラインの合流部分が 斜めになっている のも印象的でした。
この角度のおかげで、荷物同士がぶつからず、流れに乗るように合流していきます。
ほんの数度の傾斜で、衝突がなくなる。見ているだけで気持ちいい。
見終わったあと、ふと思いました。
もし自動運転のような技術がもっと進めば、この「流れの制御」が人や車の動きにも応用される日が来るのかもしれない、と。
人混みで進路を塞ぎがちな私も、いつかクロノゲートのコンベアみたいに、
スーッと流れに合流できたらいいのになぁ。
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