こんにちは。PECデザイナーの重本です。

 

この連休中は、長野県の松本・諏訪地域に遊びに行っていました。

その中で訪れたスポットのひとつが、こちら岡谷蚕糸博物館。

 

 

岡谷市は群馬県の富岡製糸場に並ぶ、製糸産業が盛んだった土地らしく、

全盛期は、製糸生産高が国内の4分の1を占めたとか。

今回の博物館は、稼働中の製糸所を併設し、養蚕、製糸文化の発信地として建てられました。

 

一番見たかったのは、ここでしか見られないという、手作業での製糸の様子。

繭から繊細な糸を手繰り、シルクを作る姿は、実際は大変な作業なのだと思いますが、なんだか優雅にすら見えました。

 

 

 

こうしてできるシルクは、高級織物で使用される伝統素材のような印象を持っていたのですが、

近年は医療分野での活用も注目されているとか。

 

シルクは人間の髪の毛と同じで、ほぼタンパク質でできているので、生体適合性が非常に高く、

臓器や皮膚と接触する医療器材への応用が期待できるのです。

 

⇓ 様々なアプローチでの、蚕テクノロジーの例

 

・医療グレードのクリーン環境で養蚕し、シルク由来のパッチ型ワクチンを開発

 生まれ変わる養蚕業、新しいシルクの可能性とは? 熊本県山鹿発の取り組みに国内外から熱視線 | 未来コトハジメ

 

・蚕が作るたんぱく質を利用した遺伝子組み換え技術による、シルクエラスチン®創傷用シート

 新規創傷治癒材「シルクエラスチン®創傷用シート」の薬事承認取得に関するお知らせ

 

大昔からお世話になりながらも、まだまだ発展の余地があるお蚕さまのポテンシャルに驚きです。

これからもよろしくお願いします!

 

 


タグ: ,