今年のMLBではシーズン開幕から「魚雷バット(トルピードバット)」が話題となっています。

独特の流線型フォルムで、重心の位置がこれまでと異なり、打球スピードや飛距離の向上が期待されています。

実際にMLBでこのバットを使っている選手は結果を出しており、日本でも注目を集めるこのバットは、まさに “ゲームチェンジャー” の最新形です。

スポーツの歴史を振り返ると、こうした革新的な製品が競技の常識を変えてきました。

そんな進化の瞬間を生んだモノづくりの例を調べてみました。

 

 

1. ナイキ「ヴェイパーフライ」 :マラソンの厚底革命

 

画像:https://lifestyle1030.com/nike_alphafly/ より 

 

ナイキが2017年に発表した厚底シューズ「ヴェイパーフライ」。カーボンプレートと高反発素材の組み合わせにより推進力が大幅にアップ。

世界記録の更新が相次ぎ、マラソン界の流れを変えました。 

今では各メーカーが類似モデルを開発するなど、“厚底” は新たなスタンダードとなっています。 

 

 

2. スピード「LZR Racer(レーザーレーサー)」 :水泳の常識を覆したスーツ

 

画像:Technological Doping: The Science Behind a Record-Breaking Swimsuit – Current Happenings Across STEM Magazineより 

 

2008年の北京五輪で話題となった、スピード社の水着「LZR Racer(レーザーレーサー)」。

NASAとの共同開発により、水中での抵抗を最小限に。多くの世界記録がこのスーツによって生まれました。

その圧倒的な性能は、のちに国際水泳連盟が使用制限を設けるほどのインパクトを残しました。 

 

 

3. スラップスケート :スピードスケートの進化系

 

画像:VIKING IS ZONDER TWIJFEL HET MEEST INNOVATIE MERK IN HET SCHAATSEN より 

 

1990年代に登場したスラップスケートは、ブレードがかかとから離れる構造により、より強いキックと長いストライドを可能にしました。

導入当初は異端視されながらも、世界記録を次々と更新。今ではトップ選手の標準装備となっています。

 

 

4. 魚雷バット :MLBで話題の “空力バット”

 

画像:3試合で15本塁打のヤンキース ニューバット”トルピード”が物議を醸す!? – MLB FREAKSより 

 

そして、2025年に登場した独特な形状で注目されている魚雷バット。

従来のバットとは一線を画し、スイングスピードと打球性能を向上させる可能性があります。

シーズンの開幕時はアメリカMLBで一部選手の使用にとどまっていましたが、4月に日本のプロ野球でも正式に使用が認められました。

実際にこのバットでプレーする姿を見れる日も遠くないでしょう。

 

 

野球やその他のスポーツを観戦するのが好きな私にとって、こうした革新的な製品の登場にはとてもワクワクします。

同時に、長年突き詰められてきた競技や業界の常識を覆すほどの製品の開発に驚かされます。

モノづくりに関わる私たちにとっても、こういった “ゲームチェンジャー” に携われたなら、大きな喜びであり、日々の挑戦の先にある目標でもあります。

 

 


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