Case Studies

Surgical Assist Robot

世界初の「力覚」を再現した、
手術支援ロボットの製品化支援。

仕様未確定の段階から、世界初の「力覚」を備えた手術支援ロボットの製品化に伴走。広い可動域と小型化を筐体設計まで踏み込んで両立させ、術者のすぐ隣に立てるサイズに収めました。

DesignInterfaceVisual
Surgical Assist Robot

Overview

対象:手術支援ロボット(Saroa サージカルシステム)
クライアント:リバーフィールド株式会社
開発期間:約4年(構想〜量産)

Background

PECが参画した当初、装置の仕様はまだ固まっていませんでした。世界初となる「力覚(触覚フィードバック)」を、現場で使える”製品”としての形・操作系・佇まいへどう落とし込むか——その方針づくりからのスタートです。

さらにSaroaは、アームに他社とは異なる独自機構を採用しています。広い可動範囲を確保しながら、装置を小さく・人のそばに置けるサイズに収める。この相反する条件を、デザインと設計の両面から両立させる必要がありました。

サージョンコンソール(術者操作部)
サージョンコンソール|術者が操作する司令塔。操作系のデザインを担当。

Approach

PECは構想段階から量産まで、開発チーム(技術者)と一気通貫で伴走しました。

  1. 構想を可視化し、仕様決定を後押し — スケールモデルや構想CGで完成像を共有し、関係者が同じイメージを見ながら議論・意思決定できる土台をつくりました。
  2. 「人に近い存在」としてのデザイン — Saroaは小型の手術支援ロボット。術者のすぐ隣に立ち、人と物理的に近い距離で使われます。だからこそ威圧感を抑え、優しく信頼できる印象を狙って外装・カラー・ディテールを設計。大型の据置型が主流の中で、“人に寄り添うサイズと佇まい”で差別化しました。外装デザイン、UIデザイン、製品ロゴ・カラーリングまで一貫して担当しています。
  3. 広い可動域と小型化を両立するカバーリング設計 — 独自のアーム機構は可動範囲が広く、通常のカバーリングでは装置が大きくなってしまいます。可動を妨げず、かつ大型化させないカバー構成には、設計的なノウハウが不可欠でした。PECはデザインの領域にとどまらず筐体設計まで踏み込み、これを成立。小型化・軽量化に直結しました。

Outcome

  • 構想の可視化により、関係者の仕様決定がスムーズに進行
  • 外装・UI・ロゴ・カラーが一つの世界観でまとまり、“手術の相棒”としての存在感を自然に感じさせる製品に
  • 独自機構を抱えながら、競合機と比べてもコンパクトな筐体を実現。術者がすぐ隣に立てるサイズ感に収めました
  • 約4年をかけ、構想から量産・製品化まで伴走

Working Style

細かな指示がなくても意図を汲み、ニュアンスを形にする。確認の往復や手戻りを抑え、手離れよく進める。ベンチャーならではの度重なる仕様変更にも、柔軟に対応する。構想から量産まで長く伴走できたのは、こうした進め方によるものです。

「神の手を、神ではなく、誰もが手にできるように」——リバーフィールドが掲げるビジョンを、PECは製品の佇まいと操作体験の面から支えました。

Process

  1. 構想・探索
  2. 基本設計・基本デザイン
  3. 詳細設計・詳細デザイン
  4. 試作・評価
  5. 製品化準備
  6. 運用・ライフサイクル