Dialysis Monitoring Device
治療現場の観察から、見過ごされていた「設置と片付けの身体的負担」を発見。主要デバイスを腰から上に集約し、かがまず立ったまま扱えるレイアウトへと再構築しました。
対象:透析用監視装置(TR-3300M)
クライアント:東レ・メディカル株式会社
開発期間:約3年
透析用監視装置は、血液透析の治療を監視・制御する装置です。治療のたびに、装置のセッティングと治療後の片付けが発生します。
PECが実際の治療現場を観察してわかったのは、この一連の作業がスタッフにとって大きな身体的負担になっていること。とくに透析チューブの取り回しは扱いが難しく、かがんだ姿勢での作業が何度も繰り返されていました。
メーカー側が当初は強く意識していなかったこの”見えていない負担”を、装置のレイアウトそのものから見直す——それがこのプロジェクトの出発点でした。
PECの起点は、いつも現場の観察です。今回も、メーカー側が当初は意識していなかった潜在的なニーズ——「セッティングと片付けの負担」を現場で見つけ出し、それを装置の形にまで落とし込みました。
求められた要件を満たすだけでなく、まだ言葉になっていない負担を見つけて形にする。それがPECの価値だと考えています。
「使いにくさ」は、現場に立って初めて見えてくる。まだ語られていない負担を見つけ、形にすることが、PECのデザインです。