Linear Metering Pump
「外観のデザインを整えてほしい」という依頼から始まったLRシリーズ。PECは実際の使われ方の観察から操作性と独自性まで踏み込み、特許取得に至る縦型レイアウトへと再定義しました。
イワキのLRシリーズは、独自のリニアアクチュエータで無脈動の精密送液を行う定量ポンプです。研究・実験やファインケミカル、医薬品開発といったラボ用途で使われます。
PECが参画したのは、すでに完成度の高いプロトタイプができあがった段階。当初の依頼は「性能はあるので、外観のデザインを整えてほしい」というものでした。
ただ、実際に使われる場面を観察すると、見た目を整えるだけでは終われないと感じました。設置や操作のしかた、チューブの取り回しまで踏み込めば、操作性そのものを引き上げて、より付加価値の高い製品にできる——そう考え、複数のプロトタイプを起こして提案しました。
最初のモック提案では、内部レイアウトの変更が大きく設計のハードルが高いことから、いったんは従来型に近い案に傾きました。それでもクライアント側が「せっかくなら挑戦しよう」と設計チームを後押しし、最終的にもっとも大胆な案が採用に至りました。
これはPEC自身が推していた案でもあります。社内検討だけでは選ばれにくかったかもしれない一歩を、クライアントと一緒に踏み出せた——挑戦を共に面白がれる関係が、形になった事例です。
「デザインを整えてほしい」という入口から、使い勝手と独自性までを問い直す。観察から価値を見つけ直すことが、PECのデザインです。